「より良く生きる」は、弊社設立時に顧問になって下さり、2017年に105歳でお亡くなりになった日野原重明聖路加国際病院名誉院長が繰り返し口にしておられた言葉です。
ただ「生きる」のではなく、「より良く生きる」、です。この「より良く」が付くだけで、生き方が主体的となり、能動的となって、元気が出てくるような気がするのは、私だけでしょうか?
はじめて彼に会い、名刺を渡した時、「株式会社ウェル・ビーイング」という社名を見て開口一番「いい社名だね」と褒めて頂いたことが忘れられません。今では流行語の様になり、大学には「ウェルビーイング学部(2024年4月武蔵野大学)」もできる程に認知されていますが、起業した2001年当時、「ウェルビーイング」という言葉は馴染みがなく、多くの方に「ウェルビー? ウェルビング?」と聞き返されたものです。
この社名は、起業前、「健康とは何か?」を考えて抜いた時に出会ったWHO憲章の前文「HEALTH IS A STATE OF COMPLETE PHYSICAL, MENTAL AND SOCIAL WELL-BEING AND NOT MERELY THE ABSENCE OF DISEASE OR INFIRMITY.(健康とは、完全な肉体的、精神的及び社会的福祉の状態であり、単に疾病又は病弱の存在しないことではない。)」から取ったものです。
Well Beingは日野原氏が大切にしていた「より良く生きる」に通じていたことや、「幸せとは何かを得ることではなく、状態を言う。従って、幸せの原点は『having』ではなく『being』である」と言っておられたことにも通じていたからなのではないかと考えます。
「健康とは何か?」を考え続けて25年。株式会社ウェル・ビーイングは新しい体制で、『完全な肉体的、精神的及び社会的福祉の状態』を共々に創り、届けていく会社へと生まれ変わりました。
今日からは、健康行動の出発点となる「健康的な思考・ビジョン・哲学」にも触れながら、成果(達成目標)にコミットしていきたいと考えます。日本における新しいWell Beingの具現化はデータと意識と経済の融合でもあります。私たちがこの立ち位置を取るのは、この総合的Well Beingこそが、持続可能で、われわれが求める究極の「より良い状態」を創ると確信しているからです。新生Well Beingにご期待ください。